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同じ型でも小さくすると修正が入る理由
お客様持ち込みの布に細かな刺繍を入れたサンプルをお作り致しました。
お引き取りの時に「細かな文字がすごく綺麗だと」お褒めの言葉を頂きました。
(残念ながら、商品化されるのでお見せすることは出来ません)
お客様から「サンプルよりも5ミリ小さく出来ますか」と質問を受けたので
「はい、出来ます。型代は頂きませんが、厳密に言うと修正が入ります。文字が小さくなると掴む布地の面積が違ってくるので、小さくなればなるほど修正をしなくてはならなくなります」と答えましたが、
やはり可視化しないと分かりづらいかと思いました。
上記は布地の上に大きな文字と小さな文字を並べた画像です。
次に布を糸目までアップにしたイラストを作りました。
下は刺繍の大きさが違うと、布地に接する面積の割合が違う事が分かります。
小さい刺繍は布穴が大きくなってしまう為、微修正が必要になります。
布も糸も生きています。
ミシンの回転数を早くすると
振動で針がぶれて糸がずれるので
繊細なデザインはミシンスピードを上げません。
刺繍はひとつひとつ違います。
そこがプリントと違い刺繍の良さとなりますが
然し乍ら、ロゴなど均一な刺繍を求められる為
刺繍作業者の感と工夫が必要になってきます。
ーみなみ刺繍秘伝のたれー
柄物は無地布に比べて視覚操作が入るので
振り幅を1多めに入れています。
濃い布や明るい布、合わさる糸色によっても縦線を長くしたりと
型の調整が必要になります。
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