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2020/09/02

レーヨンとポリエステル糸について

レーヨン糸とポリエステル糸
「レーヨン糸は弱い」という同業者の話を聞くと、
私自身は疑問を抱いておりました。
以前、自宅で5年以上使用していたバスタオルが、
糸のほつれもなく、色褪せもなく
最後はタオルの縁がボロボロになって
処分したという事がありました。
洗濯は家庭用洗剤を使用して、
週一の頻度で繰返しておりました。
_まず、レーヨンの成り立ちからお話しさせて頂きますが
レーヨン糸はパルプやコットンリンターを主原料としている為、
ポリエステルなど、石油を原料とした化学繊維と違い、
加工処理したあと、埋めると土に還るという特徴があります。
そのため、レーヨンは環境に負荷をかけない繊維とされております。
※コットンリンターとは
紡績に用いる普通の綿花、すなわちリントと共に,
綿、実に生えている短い繊維を採取したもの。
要約すると、レーヨン糸=自然の物という事です。
拡大写真の一番左のレーヨン糸を見て頂くと、(画質が悪くすみません)
表面は顕微鏡で見ないとわからないくらいの
細かな繊維毛が飛び出しています。
巻きの部分では、太い部分と細い部分で不均一になっています。
テーブルに置くとまっすぐな糸にはなりません。
一方、右側ポリエステル糸は
規則的な形状を保ち、強度も均一に整っている為
一見すると均一になっているポリエステル糸の方が
丈夫そうに見えるじゃないか
との声が聞こえてきそうですが
私はこのレーヨン糸の細かい繊維毛が
刺繍対象物である布地を捉えるのに役立っていると考えます。
例えば岩場を登る時、指が岩を捉えて鍵を作るように
それが繊維を密着させるのに、
重要な役目になっていると思われます。
巻きの部分に関してはウネリが多く
まっすぐな糸ではありません。
この不揃いな事が逆に功を奏していると考えます。
例えば、ラーメンの麺は縮れている方がより汁を吸収します。
洗濯をすると糸のうねりが大きければ大きいほど
パルプをお父さんに持つレーヨン糸が、
水分を吸ったあと、大きく呼吸をして
細かな繊維が相手布に絡みつく
糸と繊維の磨耗する所がいつも一致しないので
呼吸する糸は捉える布が常に新鮮な場所になり
密着率が高くなると考えられます。
などと、いかにもミクロの決死圏の様に見てきた様に話しておりますが
これはあくまで私見でございます。
ただ、業務用洗剤など化学溶剤を使用する洗剤に対してと
エナメルバックなど表面のツルツルしている物に関しては
それはポリエステル糸の方が相性がよろしいと思います。
自然の物に対してはレーヨン糸
人工的な物に関してはポリを、イコールの物を選ぶ。
素材により、糸を使い分けるのが正解だと思います。
ただ、一般の布地に対してはレーヨンを使用するのが
密着率が高くなるので、私はベストだと思いますし
レーヨンは光沢が美しく、繊細な表現ができる糸です。
糸色も600色近くあるので使用頻度は多いと思います。

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