刺繍素材により設定を細かく変更する

刺繍素材により設定を変更する

厚手のジャンパーへの胸刺繍

フリース素材への胸刺繍


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同じ型・同じデザインの刺繍であっても、
使用する素材が変われば、刺繍の設定はまったく同じというわけにはいきません。

布地の厚みや伸縮性に合わせて、
糸の種類、糸の太さ、振り幅、そして糸密度を細かく調整する必要があります。

掲載している画像は、
厚手のジャンパーとフリース素材、それぞれへの刺繍です。

厚手のジャンパーには、しっかりとした存在感と耐久性を持たせるため、
太めの糸である 120デニール の刺繍糸を使用しています。

一方、フリース素材には 75デニール の細い糸を用い、
布地に埋もれないよう、糸密度をかなり高めに設定しています。
フリースは起毛があるため、密度を上げないと刺繍が沈んでしまうためです。

また、夏用の薄手のTシャツなどの場合は、
冬物の厚手衣料と同じ糸密度で刺繍を施すと、
刺繍部分が引っ張られ、布地にシワが寄りやすくなってしまいます。

そのため、薄手素材ではあえて糸密度を抑え、
布地への負担を軽減する設定を行います。

ただし、このように素材ごとに糸密度や設定を変えるには、
名前の変更などデータ管理の手間が増えるという側面もあります。

そのため、同じデザインであっても
素材ごとに細かく刺繍設定を変えている会社は、
実際にはそれほど多くないかもしれません。

みなみ刺繍では、
「どの素材に、どの刺繍が一番きれいに映えるか」を基準に、
ひとつひとつ調整を行いながら刺繍を仕上げています。
その様な手間をかけることが刺繍をきれいに仕上げるコツになります。