美しく仕上げる為の工夫とこだわり


文字が弧を描いてしまう原因と対策


ポケットと平行に、文字をまっすぐ刺繍することは基本ですが、
文字数が多くなると、弧を描いたように歪んでいる刺繍を街中で見かけることがあります。
これは刺繍枠をはめる際、外側に余計な力がかかることで起こる現象です。

対策ポイント:

  • 刺繍枠を押さえるときの手の角度
  • 力のかけ方
  • ネジの締め具合

これらを丁寧に調整することで、文字がきれいに一直線に仕上がります。


文字周りがシワにならない刺繍とは


刺繍の仕上がりにおいて、「シワ」は大敵です。美しい刺繍とは、文字まわりの布地がピンと張っている状態です。
素材によって糸密度を調整したり、下に敷く紙の厚さを工夫したりすることが重要になります。

当店では、刺繍の下紙に「ハイボン180」というかなり厚手の紙を使用しています。
多くの業者がコストカットのため140か150を使用している中で、あえて180を選んでいるのには理由があります。

厚手のハイボンを使うメリット:

  • 刺繍まわりのシワを軽減できる
  • 洗濯後も刺繍が型崩れしにくく、刺繍が長持ちする
  • 仕上がりがより高級感あるものになる

当店は美しい仕上がりのために素材にもこだわりを持っています。


ポロシャツの刺繍には特別な紙の張り方を


ポロシャツのような柔らかい布地には、特別な下紙の張り方をしています。

具体的な方法:

  • 使用する刺繍枠よりも3cm位大きめにカットした下紙を服の裏側に敷く
  • 布と紙を一緒に刺繍枠で固定する

このひと手間で、布がしっかりと補強されるので、シワはきれいですが、
何よりもミシンの作動中布が踊らないので、布目に糸が喰い込んで目詰まりしたりすることがなくなります。
通常の方法より手間はかかりますが、「見た目の美しさ」「耐久性」のためには欠かせない工程になります。


刺繍は、ほんのわずかな調整や刺繍資材の選び方で仕上がりに差が出ます。
当店では「まっすぐ」「シワなく」「美しく」仕上げるために、目に見えない部分にもこだわりを持って作業しています。